ゲライキ

元編集者が読んだり、書いたり、遊んだり。

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「努力したものが全て報われるとは限らん。しかし!成功した者は皆すべからく努力しておる!!」

 これはマガジンの人気マンガ、『はじめの一歩』に出てくる鴨川会長のセリフなのですが、あまりにすばらしいセリフのため、多くの方が座右の銘にしたり、講談社には標語として貼り出されているといわれているものです(貼ってあるの見たことなかったけど)。いわゆる名言ということになるのですが、本コーナーで取り上げるのですから、当然誤用でございます。
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キスカ島奇跡の撤退 艦これ島風ファンなら常識?!
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なぜ、町の不動産屋はつぶれないのか
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アンバサダーマーケティング(ロブ・フュジェッタ)
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草魚バスターズ
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 まるで何ンにも迫れていない。テレビがインターネットが嫌いな理由をあげつらって笑うのかと思えば、テレビ局の人間の姿勢が気に入らないから、ネットが嫌いなんだという飛躍理論。個人的怨恨の線で操作がはじまる世界だ。しかもこの著者、日経BPの社員というではないか。つまり、単なる記者のツイート、怒りを出版したわけだ。会議の資料にでもしておけ、といわざるを得ない。なんともガッカリさせられる一冊。
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今日の誤植
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『テレビはインターネットがなぜ嫌いなのか』(日経BP社)一三頁七行目。

回遊魚釣り入門の誤植
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金の草鞋
『週刊少年サンデー』二〇一三年一〇月二日付四二号三八頁二コマ目
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海賊と呼ばれた男のモチーフとなった出光佐三氏のこころはずむ誤植
『出光佐三語録』より四八頁、十一行目。逼迫する現状を前に思い悩むべき状況で、こころはずむ受け答えをする。おどけてみたのだろうか。いや、きっと誤植。

 出光氏といえば、近年なにかと話題の百田氏の小説『海賊と呼ばれた男』のモチーフとなった偉人であるが、「偉人是聖人ならず」などといわれるように、成功した人は生きている間は何かと非難され、くたばって月日が経てば大人物であるかのように語られるものなのです。そんな中で、本書は氏の情愛を中心にとりあげて、今の(といっても親本は昭和時代の作)冷たい世の中に一石を投じてみたいという内容となっている。
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 聞くと見るとは大違いというが、見合い写真と同等ないし、それ以上に違っているのが大衆文学。名作と呼ばれ、名前程度は知っている作品、教科書で断片的に触れた作品、様々だろうが、本当に理解しているかといわれれば、文学を専門にしている人間でも難しい。微に入り細に入り知識を持っている読者が偉く、それ以外は論じてはならない、アンタッチャブルな領域に見える大文豪たちの世界。そうやって守り通した結果、現代の文学は見事世代間断絶してしまったのだが、その辺は別の話か。しち面倒臭いことは抜きにして、日本人として日本文学を名前程度しか知らないのはいただけない。作品は読めないが、著者の上辺だけでも撫でておきたいならば、本書は実に具合がいい。
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「このイカサマ野郎!」昭和の大衆文学にはこんな表現がたくさんあった。イカサマの由来は諸説あるが、個人的に好みなのはイカは死んだふりをして水鳥を捕まえるから「烏賊」と書くという中国の故事から、ズルい奴という意味で「烏賊様」となったのでは?という俗説だ。ところで、「このイカ野郎」でも罵倒語として成立することはご存知だろうか。
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 著者はスマホを二一世紀のアヘンと呼ぶ。スマホが中毒状態を引き起こし、人々がバカになるというのが氏の持論だ。確かに、最近ながらスマホをする人間が多く、本当に危ないとは思う。だが、それだけだ。ながら文庫のヤツもいれば、ながら新聞のヤツもいる。スマホは本当に人をバカにするのだろうか。
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 池田高校野球部はその昔、甲子園を席巻した超攻撃的野球のチームでした。それも今や昔、すでに古豪の扱いです。現在のチームがどのような指導方針なのかはわかりませんが、かつてのように周囲に何もない(田舎のため)暴力を背景にした野球地獄への監禁、金属バットで打つことだけを主眼に置いた選手育成(筋トレ)では選手が育たなくなったかもしれません。ウエイトトレーニングは今やどこの学校でも行われているもので、ただただ筋肉だるまをつくるだけでは勝てないのが現代野球です。そういった技術論にも蔦氏の人物像にも迫りきれない教え子三人(畠山準氏、水野雄仁氏、江上光治氏)にもどかしさを感じます。もっとも、これはインタビュワーの力量と編集の関係かもしれませんが。
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