ゲライキ

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カテゴリ:類別 > 新書

 ウルトラマンといえば、誰もが知っている特撮シリーズであるが、知名度に比して人気度はどうかといえば辛い部分がある。その他の特撮シリーズに完全に押されていると申し上げたほうがいいかもしれない。これはひとえにウルトラマンの制作体質の問題で、その他の特撮もののように毎年制作できない事情があり、知名度はあっても人気が継続しないのだ。隔世作品とでもいうべき状態のウルトラマン。ウルトラマンを泣かせたのは誰か。泣いているのはウルトラマンだけなのか。批判的な感想を持ったものの、なぜウルトラマンはダメになったのかという理由がやはり一族の影響だと確信できた点については大いに役立った。内容が肌に合わない、許せないから読む必要がないと言い切るにはもったいないようにも思う。
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 この本のおもしろいところは、読売ジャイアンツという球団について、巨人の人間ではない野村克也氏が黄金時代の到来を予見するというところにある。機関誌やOBによる巨人礼賛本、スポーツ紙の提灯記事や批判記事といった宗教的色彩から離れたところから書かれている組織研究は、なかなかお目にかからない。

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