ゲライキ

元編集者が読んだり、書いたり、遊んだり。

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カテゴリ: 書評

 出光氏といえば、近年なにかと話題の百田氏の小説『海賊と呼ばれた男』のモチーフとなった偉人であるが、「偉人是聖人ならず」などといわれるように、成功した人は生きている間は何かと非難され、くたばって月日が経てば大人物であるかのように語られるものなのです。そんな中で、本書は氏の情愛を中心にとりあげて、今の(といっても親本は昭和時代の作)冷たい世の中に一石を投じてみたいという内容となっている。
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 聞くと見るとは大違いというが、見合い写真と同等ないし、それ以上に違っているのが大衆文学。名作と呼ばれ、名前程度は知っている作品、教科書で断片的に触れた作品、様々だろうが、本当に理解しているかといわれれば、文学を専門にしている人間でも難しい。微に入り細に入り知識を持っている読者が偉く、それ以外は論じてはならない、アンタッチャブルな領域に見える大文豪たちの世界。そうやって守り通した結果、現代の文学は見事世代間断絶してしまったのだが、その辺は別の話か。しち面倒臭いことは抜きにして、日本人として日本文学を名前程度しか知らないのはいただけない。作品は読めないが、著者の上辺だけでも撫でておきたいならば、本書は実に具合がいい。
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「このイカサマ野郎!」昭和の大衆文学にはこんな表現がたくさんあった。イカサマの由来は諸説あるが、個人的に好みなのはイカは死んだふりをして水鳥を捕まえるから「烏賊」と書くという中国の故事から、ズルい奴という意味で「烏賊様」となったのでは?という俗説だ。ところで、「このイカ野郎」でも罵倒語として成立することはご存知だろうか。
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 著者はスマホを二一世紀のアヘンと呼ぶ。スマホが中毒状態を引き起こし、人々がバカになるというのが氏の持論だ。確かに、最近ながらスマホをする人間が多く、本当に危ないとは思う。だが、それだけだ。ながら文庫のヤツもいれば、ながら新聞のヤツもいる。スマホは本当に人をバカにするのだろうか。
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 池田高校野球部はその昔、甲子園を席巻した超攻撃的野球のチームでした。それも今や昔、すでに古豪の扱いです。現在のチームがどのような指導方針なのかはわかりませんが、かつてのように周囲に何もない(田舎のため)暴力を背景にした野球地獄への監禁、金属バットで打つことだけを主眼に置いた選手育成(筋トレ)では選手が育たなくなったかもしれません。ウエイトトレーニングは今やどこの学校でも行われているもので、ただただ筋肉だるまをつくるだけでは勝てないのが現代野球です。そういった技術論にも蔦氏の人物像にも迫りきれない教え子三人(畠山準氏、水野雄仁氏、江上光治氏)にもどかしさを感じます。もっとも、これはインタビュワーの力量と編集の関係かもしれませんが。
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